マウスピース矯正システムのシステムが変わると治療期間がどれだけ変わる?
マウスピース矯正システムのシステムが変わると治療期間がどれだけ変わる?
現在、マウスピース矯正システムは数多くあります。
その中でも大きく2種類に分けられます。
以前のBLOGでも解説しましたが、改めて記載します。
ワンインプレッションシステム
最初の型取りで最終ステップまでのマウスピースを作成するシステム
マウスピース矯正期間中に型取りが不要なため、矯正期間が短くなる
口腔内スキャナが必要になることもあり、医院側の導入ハードルが高い
1ステップ1~2週間でマウスピースを交換
代表的なシステム
- インビザライン(インビザラインGO含む)
- クリアコレクト
マルチインプレッションシステム
矯正期間中に複数回型取りを行い、その都度マウスピースを作成していくシステム
途中で矯正治療の計画の修正や変更が可能だが、型取りのたびに納品待ちの期間が生じ、矯正期間が長くなる
口腔内スキャナが不要なので、医院側の導入ハードルが低い
1ステップでソフトとハードの2種類のマウスピースをそれぞれ1~2週間ほど装着するシステムが多い
代表的なシステム
- アソアライナー
- スターアライン
- シースルーアライナー
- キレイライン
それでは同じ症例でどれだけ矯正期間に差が出るか検証しました。
検証1
インビザラインGO と 某社マルチインプレッションシステム
20代女性のケースです。
インビザラインGOでの治療計画(クリンチェック)
インビザラインGOでの治療期間は15ステップ
矯正期間
オーダーしてからマウスピースの納品まで 2週間
1ステップ毎のマウスピース装着期間は1~2週間(平均10日間)
総マウスピース装着期間 平均10日間として約150日(約22週間)
総矯正期間 24週間(6か月)
某社マルチインプレッションシステムでの治療計画
某社マルチインプレッションシステムでの治療計画は16ステップ
矯正期間
オーダーしてからマウスピースの納品まで 4週間
1ステップ毎のマウスピース装着期間
ソフト+ハード 3週間
総マウスピース装着期間 48週間
矯正期間中の型取り 4回
マウスピース納品期間 4週間が4回で合計16週間
総矯正期間 68週間(約17か月)
おなじ人、同じような矯正治療計画でもシステムが異なれば矯正期間はこれだけ変わります。
インビザラインGO 約24週間
S社 マルチインプレッションシステム 約68週間
どちらのシステムもメリット・デメリットがありますのでご自身にあったシステムを選ぶことが重要です。
同様に別のシステムでの比較も検証します。
検証2
クリアコレクト と 某社マルチインプレッションシステムの比較
30代女性のケースです。
クリアコレクトでの治療計画
クリアコレクトはインビザラインと同様のワンインプレッション型のマウスピース矯正しすてむです。
インビザラインよりはやや厚めのマウスピースを用います。
クリアコレクトでの矯正期間は25ステップ
矯正期間
オーダーしてからマウスピースの納品まで 2週間
1ステップ毎のマウスピース装着期間は2週間
総マウスピース装着期間 50週間
総矯正期間 52週間(約13か月)
某社マルチインプレッションシステムでの治療計画
某社マルチインプレッションシステムでの矯正期間は30ステップ
矯正期間
オーダーしてからマウスピースの納品まで 4週間
1ステップ毎のマウスピース装着期間
ソフト+ハード 3週間
総マウスピース装着期間 90週間
矯正期間中の型取り 8回
マウスピース納品期間 4週間が8回で合計32週間
総矯正期間 126週間(約32か月)
クリアコレクト(ワンインプレッションシステム) 約52週間
C社(マルチインプレッションシステム) 約126週間
このような結果になりました。
マルチインプレッションシステムは1ステップ毎のマウスピース装着期間が長く、
矯正期間中に次のステップのマウスピースを作成するための型取りが必要です。
その都度、マウスピースの納品待ち期間が生じてしまいます。
そのため、総矯正期間が長くなりなりやすいという傾向があります。
ご自身にあったシステムを利用しましょう。