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歯の根の治療をより確実に!歯科用CTが歯内治療に役立つ理由とは?

歯の根の治療をより確実に!歯科用CTが歯内治療に役立つ理由とは?

 

歯がズキズキ痛む、噛むと違和感がある…そんな症状の原因の一つが「根管(こんかん)」と呼ばれる歯の神経が通っている部分の感染です。
この問題を解決するために行われるのが**「歯内治療(根管治療)」**ですが、通常のレントゲンだけでは診断が難しいケースもあります。

そこで近年、多くの歯科医院で導入されているのが 「歯科用CT」 です。
歯科用CTを活用することで、より精密で確実な治療が可能になり、再発のリスクも大幅に低減できます。

この記事では、歯科用CTが歯内治療にどのように役立つのか、そのメリットや注意点を詳しく解説します。


✅ 歯内治療(根管治療)とは?

 

歯内治療とは、虫歯が進行して神経にまで達した場合や、根の先に炎症が起きたときに行う治療です。
この治療では、感染した歯の神経を取り除き、根管内を清掃・消毒した後に薬剤を詰めて封鎖します。

歯内治療が必要なケース


✅ 虫歯が深く進行し、神経に炎症がある
✅ 以前治療した歯が再び痛み出した(根尖性歯周炎)
✅ 歯の内部に膿がたまっている(根尖病変)
✅ 外傷で神経が損傷した

この治療は歯を残すための最後の手段とも言われますが、根管は非常に細かく複雑な構造をしているため、正確な診断と処置が求められます。


✅ 歯科用CTとは?普通のレントゲンとどう違う?

**歯科用CT(CBCT)**は、従来のレントゲンとは異なり、歯や顎の内部構造を3D(立体画像)で撮影できる最新の画像診断技術です。

比較項目 パノラマレントゲン 歯科用CT(CBCT)
撮影範囲 2D(平面画像) 3D(立体画像)
根管の形態の確認 困難(重なって見えることが多い) 明確に把握できる
骨の厚みや根尖病変の確認 詳細な診断が難しい 正確に診断できる
根管治療の精度 施術者の経験や勘に頼る部分が多い 確実な治療計画が立てられる

つまり、CTを使うことで、従来のレントゲンでは見えなかった根管の形や感染の範囲が詳細に分かるため、より確実な治療が可能になります。


✅ 歯科用CTが歯内治療に役立つ5つのメリット

 

① 根管の複雑な形状を正確に把握できる

 

根管は一本の歯に1~4本以上存在し、形状も細く枝分かれしていることが多いため、通常のレントゲンでは見えない部分が多くあります。

📌 CTを使うと…隠れた根管や分岐が正確に分かる
根管が閉じている(石灰化している)かどうかも判別できる
必要に応じて追加の根管処置を行うことが可能になる

「根管を見落としてしまう」と再発リスクが高まりますが、CTなら見逃しを防げるのです。


② 根尖病変(歯の根の先の炎症)を正確に診断できる

 

根の先に膿が溜まる 「根尖病変(こんせんびょうへん)」 は、通常のレントゲンでは見えにくいことがあります。
特に、歯の根が重なっている部分は、2Dの画像では判別が難しいケースが多いのです。

📌 CTを使うと…炎症や膿の範囲を立体的に確認できる
どの歯に問題があるのかを正確に診断できる
根管治療が必要かどうかを適切に判断できる

治療が必要な歯をピンポイントで特定できるため、不必要な処置を避けられるのもメリットです。


③ 治療の精度が向上し、成功率が上がる

 

根管治療は非常に細かい作業のため、わずかなミスが再発の原因になります。
CTを活用することで、治療の精度を大幅に向上させることができます。

📌 CTを使うと…感染部位をしっかり取り除ける
根管の清掃・消毒を的確に行える
無駄なく短期間で治療を完了できる

再発を防ぎ、歯を長持ちさせるために有効な手段なのです。


④ 根管治療が必要かどうかの判断がしやすい

 

歯の痛みがあると、「すぐに神経を抜くべきなのか?」と悩むことがあります。
しかし、場合によっては神経を温存できるケースもあります。

📌 CTを使うと…神経のダメージを正確に診断し、可能なら保存治療を選択できる
歯を削る量を最小限に抑えられる

歯をできるだけ残したい方にとっても、CTの診断は役立ちます。


⑤ 再発リスクを最小限にできる

 

根管治療の失敗の原因の一つに、細菌感染の見落としがあります。
従来のレントゲンでは確認しきれない部分があるため、しっかりと根管を清掃できているかどうかが分かりにくいのです。

📌 CTを使うと…根管の奥深くまで正確に治療できる
治療後の確認ができ、細菌の取り残しを防げる
再治療のリスクを大幅に低減できる

治療後の経過もチェックできるため、安心して治療を受けられます


✅ まとめ|歯科用CTを活用した歯内治療で確実な治療を!

 

根管の形態や隠れた根管を正確に診断
根尖病変の有無を3Dで確認し、的確な治療計画が立てられる
治療精度を向上させ、再発リスクを低減できる
神経を温存できるかどうかの診断が可能

歯を長く健康に保つために、より精密な診断ができる歯科医院を選ぶことが大切です。
「根管治療が必要かも…」と感じたら、CT診断を取り入れている歯科医院に相談してみましょう!

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