【歯科医が解説】歯石がたまるとなぜ歯周病になるの?放っておくと歯が抜けるって本当?
【歯科医が解説】歯石がたまるとなぜ歯周病になるの?放っておくと歯が抜けるって本当?
「歯石って何となく悪いとは聞くけど…」
なぜ放っておくと歯周病になるの?
歯石取りって本当に必要?
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毎日ちゃんと磨いているのに、歯石がつくのはなぜ?
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歯石がついているだけで、歯周病になるの?
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取った後にしみるのがイヤで放置している…
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そもそも、歯石と歯垢の違いって?
そんな疑問を感じている方へ、この記事では
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歯石とは何か?
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なぜ歯周病の原因になるのか?
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放置するとどうなるのか?
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予防と対策
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よくある誤解とQ&A
をわかりやすく解説していきます。
歯石とは?【=硬くなった歯垢】
▶ 歯石の正体
歯石は、歯垢(プラーク)が取り除かれずに唾液の中のミネラルと結びついて石のように硬くなったものです。
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歯垢(プラーク):細菌のかたまり。白くてベタベタ
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歯石:プラークが48時間以内に石灰化してできる“石”
📌 歯垢は歯みがきで落とせますが、歯石になると歯ブラシでは絶対に落とせません!
▶ できやすい場所
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下の前歯の裏側(唾液腺が近く、石灰化しやすい)
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上の奥歯の外側(ほお側)
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歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)
歯石がたまると、なぜ歯周病になるの?
❌ ① 歯石の中に細菌が住みつく
歯石自体には毒性はありませんが、その表面はデコボコしていて、細菌のすみかになりやすいのです。
結果として、周囲に炎症が起こりやすくなり、歯ぐきが腫れる・出血するなどの「歯肉炎」へ。
❌ ② 歯石がバリアのようになり、歯みがきが届かなくなる
歯石があると、その下にたまった新しいプラーク(歯垢)が取りきれず、歯周病菌が増殖します。
→ これが**「慢性的な歯ぐきの炎症=歯周病」**につながります。
❌ ③ 歯ぐきの中に入り込む「歯周ポケット内の歯石」が深刻
歯ぐきの内側(ポケット)に入り込んだ歯石は、自覚症状がほとんどないまま歯を支える骨を溶かしていきます。
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歯がグラグラする
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噛むと違和感がある
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最終的には歯が抜けてしまうことも
📉 これが進行型の**「歯周炎(重度の歯周病)」**です。
歯石を放っておくとどうなる?
放置期間 | 起こりやすい症状 |
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1〜3ヶ月 | 歯ぐきの腫れ、出血、口臭 |
半年〜1年 | 歯ぐきが下がる、歯が長く見える、しみる |
数年 | 歯がグラグラする、膿が出る、抜歯のリスク |
💡 痛みがなくても静かに進行していくのが歯周病の怖さです!
歯石を取ることで防げること
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歯ぐきの炎症が改善(出血・腫れが減る)
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プラークがつきにくい環境に
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口臭・ねばつきの軽減
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将来の歯の喪失リスクを大幅に下げる
📌 定期的な歯石除去(スケーリング)は、大人の歯を守るための最も基本的な予防です!
よくある誤解&Q&A
❓「歯石を取ると歯が削れる?」
→ いいえ、専用の器具で歯石だけを除去します。歯を傷つけることはありません。
❓「歯石取り後に歯がしみるのはなぜ?」
→ 今まで歯石で覆われていた部分が露出することで、刺激に敏感になる場合があります。
ほとんどが一時的なもので、数日で落ち着くことが多いです。
❓「歯みがきしてるのに歯石ができるのはなぜ?」
→ 歯みがきだけでは完全にプラークを取りきれないことが多く、特に歯と歯の間や奥歯の裏などは歯石ができやすいポイントです。
だからこそ定期的なプロのケアが重要です。
歯石予防のポイント
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✅ 毎日のていねいな歯みがき(特に歯ぐきのきわ)
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✅ フロス・歯間ブラシの併用
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✅ 着色・プラークが残りやすい食習慣を見直す
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✅ 3〜6ヶ月に1回の定期クリーニング(保険適用可)
当院での歯石除去ケア
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✅ 歯ぐきの状態に合わせたスケーリングを実施
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✅ 必要に応じて歯周ポケット内の深部清掃(ルートプレーニング)
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✅ 施術前後の痛み・知覚過敏への配慮も◎
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✅ 保険診療対応/歯の色・口臭もまとめてチェック可
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✅ 駐車場完備で通いやすい!
まとめ|歯石を放置しないことが「一生自分の歯で噛む」第一歩
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歯石は歯みがきで取れない“石のような汚れ”
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放っておくと、歯周病菌の温床になり、歯を失う原因に
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歯石取りは歯周病・口臭・見た目・健康面すべての予防につながる
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歯石を取るのが久しぶりで不安
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最近歯ぐきが腫れやすい、血が出る
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歯周病が気になるけど治療が怖い…
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