【歯科医が解説】矯正中に歯がぐらぐらするのは大丈夫?心配なときの見分け方と対処法
【歯科医が解説】矯正中に歯がぐらぐらするのは大丈夫?心配なときの見分け方と対処法
「矯正中、歯が動いている感覚がする…これって大丈夫?」
「前より噛んだときに歯がぐらぐらしていて不安…」
矯正中の歯のぐらつきは、多くの患者さんが一度は感じる不安のひとつです。
結論から言うと、**ある程度のぐらつきは“正常な現象”**です。
ただし、ぐらつきが強すぎる・痛みを伴う・歯ぐきに異常がある場合は注意が必要です。
この記事では、
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なぜ矯正中に歯がぐらつくのか
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正常なぐらつきと注意すべきサインの違い
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異常なぐらつきの原因と対処法
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歯を守るために矯正中にできること
を、歯科医の視点でわかりやすく解説していきます!
そもそも矯正中に歯はどうやって動くの?
矯正治療では、歯に継続的な力をかけて、骨の中を少しずつ動かしていくという仕組みです。
✅ 歯が動く仕組み
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ワイヤーやマウスピースで歯に力が加わる
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歯を支える歯槽骨が圧迫・引っ張られ、リモデリング(再構築)が起こる
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数ヶ月かけて少しずつ歯が新しい位置へ移動
📌 このとき、歯根の周囲に一時的な「ゆるみ(動揺)」が起きるのは自然な反応です。
【正常な範囲】矯正中の“ぐらぐら”の特徴
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歯を左右に少し押すとわずかに動く
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噛んだときに少し浮いたような違和感がある
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数日でぐらつきが軽減する・場所が変わる
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痛みはない or 軽い圧迫感のみ
📌 このようなぐらつきは、骨の再生が進んでいる証拠。問題なく経過していると考えられます。
【注意すべき】異常なぐらつきのサイン
症状 | 考えられる原因 |
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指で押すと大きく動く/揺れる | 歯根膜や骨の支持が低下している可能性 |
歯がグラグラ+痛みがある | 炎症や歯根破折の疑い |
歯ぐきが腫れている/膿が出る | 歯周病や根の病気(根尖性歯周炎) |
1本だけ極端に動いている | 歯根吸収・歯のダメージがあるかも |
📌 これらの症状がある場合は、早めに歯科医院へ相談しましょう。
異常なぐらつきの主な原因と対処法
✅ 1. 歯周病の進行
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矯正中のブラッシングが不十分だと、歯ぐきの炎症が進み、骨が溶けて歯の支持が弱まる
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特に成人矯正で歯周病をコントロールせずに始めた場合はリスクが高い
対処法:
→ 歯周ポケットの検査・クリーニング・歯周病治療との並行処置
✅ 2. 歯根吸収(しこんきゅうしゅう)
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矯正の力が強すぎたり、治療期間が長くなると、歯の根っこが吸収されて短くなることがある
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レントゲンでしか確認できないが、動揺が目立つ場合は検査が必要
対処法:
→ 矯正力の調整・治療の一時中断・経過観察
✅ 3. 歯の破折・外傷
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噛み合わせの不具合や外からの強い力で、歯が割れたりヒビが入ることも
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強く噛んだ時だけ痛い・突然動揺が大きくなった場合は要注意
対処法:
→ マイクロスコープやCTでの精密診断・必要に応じて抜歯も検討
矯正中の歯のぐらつきを抑えるには?
✅ 1. 正しいブラッシングで歯ぐきを守る
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装置があると磨きにくいが、プラークを残すと歯周病の原因に
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歯間ブラシや矯正専用ブラシを使って、歯ぐきの健康をキープ
✅ 2. 無理な力を加えない食べ方を心がける
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固いもの・粘着性の高いものは、歯にも装置にも負担をかける
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やわらかく・小さめにして、奥歯でゆっくり噛むように意識
✅ 3. 痛みや違和感があれば、我慢せずに相談を
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「ぐらぐらは矯正中だから仕方ない」と放置すると、重大な問題を見逃すことも
→ 違和感が続く/痛みを伴う/片側だけ動く などは早期対応が重要です!
よくある質問(Q&A)
Q. 矯正が終わればぐらつきは戻る?
→ はい。矯正治療が終わったあとに保定(リテーナー)をすることで、骨が再生し、歯は安定してきます。
→ ただし、後戻りを防ぐために保定期間は非常に重要です。
Q. 子どもの矯正でも歯がぐらぐらする?
→ 永久歯の生え変わり時期は自然なぐらつきがありますが、治療によるぐらつきも一時的には起こります。
→ 強い痛みや違和感があれば相談を。
Q. ぐらぐらが気になるときはどうすれば?
→ 歯で噛まず、やわらかい食事を選ぶ・前歯で噛み切らない・歯を押さないようにしましょう。
→ 心配なときは、遠慮せず歯科医に伝えるのが大切です。
当院では“安心して矯正を続けられる環境”を整えています
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✅ 定期チェックで歯の動揺や歯周状態も丁寧に診察
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✅ 必要に応じてレントゲン・CT・歯周病検査も実施
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✅ 痛みや違和感に合わせた矯正力の微調整も柔軟に対応
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✅ 駅近・予約制・平日夜・土曜診療で通いやすい
まとめ|矯正中の“ぐらぐら”は自然なこと。でも放置はNG!
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歯が動くために一時的なぐらつきは当たり前
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ただし、痛み・出血・片側だけの強い動揺などは要注意
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適切にケアしながら、安心して矯正治療を続けましょう!
📣 「矯正中に歯が動いて不安…」そんな時は一人で悩まずご相談を
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自分の歯を大切にしながら矯正したい
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