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外科矯正とは?普通の矯正治療との違いを徹底解説!

外科矯正とは?普通の矯正治療との違いを徹底解説!

 

 

1. 外科矯正とは?

 

外科矯正とは、歯列矯正と外科手術を組み合わせて、骨格的な噛み合わせのズレを改善する矯正治療です。通常の矯正治療(ワイヤー矯正やマウスピース矯正)では、歯の位置を動かすことで噛み合わせや歯並びを整えますが、顎の骨自体にズレがある場合は、歯だけを動かしても根本的な改善が難しいことがあります

特に以下のような症状の方には、外科矯正が必要になることがあります。


顎変形症(上顎または下顎の突出・後退)
受け口(反対咬合)(下顎が前に出ている)
上顎前突(出っ歯)(上顎が前に突出している)
開咬(オープンバイト)(上下の歯がかみ合わない)
顔の非対称(左右の顎のズレ)

外科矯正は、単に歯並びを整えるのではなく、顎の骨を適切な位置に動かして、顔全体のバランスと噛み合わせを改善する治療です。そのため、機能面だけでなく、見た目の美しさも大きく向上します。


2. 普通の矯正治療との違い

 

① 矯正の対象範囲が違う

 

項目 普通の矯正(ワイヤー・マウスピース矯正) 外科矯正
対象 歯並びのズレ 骨格のズレ(顎の変形)
治療方法 ワイヤー矯正、マウスピース矯正 顎の骨を手術で調整 + 矯正
治療期間 1~3年程度 2~3年(手術を含む)
痛み・負担 軽度~中等度の痛み 手術後の腫れや痛みがある
保険適用 基本的に自由診療 顎変形症などでは保険適用可

普通の矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)は、歯の位置を動かすことで歯並びを整える治療です。
一方、外科矯正は、顎の骨自体がズレているため、歯の位置だけでなく 骨を手術で動かす必要がある という点が大きな違いです。


② 治療の流れが違う

 

外科矯正は、通常の矯正治療とは異なる治療ステップを踏みます。

🔹 通常の矯正治療(ワイヤー・マウスピース矯正)の流れ


1️⃣ 初診・診断(歯並びや噛み合わせのチェック)
2️⃣ 矯正治療開始(ワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯を動かす)
3️⃣ 治療完了(歯が理想の位置に移動し、リテーナーで固定)

🔹 外科矯正の流れ


1️⃣ 初診・診断(歯並びだけでなく骨格のズレを確認)
2️⃣ 術前矯正(手術前に歯を理想的な位置に整える)
3️⃣ 顎の手術(入院して顎の骨を調整)
4️⃣ 術後矯正(手術後に最終的な歯並びを調整)
5️⃣ 保定(リテーナー)(治療後の歯並びを維持)

術前矯正と術後矯正を合わせて、トータルで2~3年かかるのが一般的です。


③ 治療期間と費用が違う

 

普通の矯正治療では、ワイヤー矯正で1.5~3年、マウスピース矯正(インビザライン)で1~2年程度の治療期間が一般的ですが、外科矯正の場合、術前矯正・手術・術後矯正を含めて2~3年かかることが多いです。

費用面では、**通常の矯正治療は自由診療(全額自己負担)**になりますが、外科矯正は「顎変形症」と診断されると健康保険が適用される場合があります
(ただし、マウスピース矯正(インビザライン)は自由診療のため、保険適用されません。)


3. 外科矯正のメリット・デメリット

 

✅ 外科矯正のメリット

 

🔹 根本的な問題を解決できる
→ 顎の骨のズレを治すため、見た目だけでなく 噛み合わせや発音の問題も改善 できる。

🔹 横顔やフェイスラインが美しくなる
→ 受け口や出っ歯を治すことで、Eライン(鼻先~顎先の美しいライン)が整う。

🔹 保険適用が可能な場合がある
→ 顎変形症と診断された場合、手術・矯正の費用が 保険適用で3割負担 になる。


⚠️ 外科矯正のデメリット

 

🔹 手術のリスクがある
→ 全身麻酔を伴う手術のため、入院が必要。術後は腫れや痛みがある。

🔹 ダウンタイムがある
→ 術後は1~2週間ほど腫れが続き、食事制限や発音の違和感がある。

🔹 治療期間が長い
→ 術前矯正+手術+術後矯正の合計で 2~3年かかる ことが多い。


4. 外科矯正を検討すべき人は?

 

以下のような症状がある方は、外科矯正が適応される可能性が高いです。

受け口(反対咬合) → 下顎が前に出ている
上顎前突(出っ歯) → 上顎が前に出ている
開咬(オープンバイト) → 奥歯しか噛み合わず、前歯が開いている
顎のズレ・顔の非対称 → 左右の顎のバランスが崩れている
歯並びだけでなく、顔の形にも悩んでいる

通常の矯正治療では治らないケースが多いため、一度専門医に相談するのがおすすめです。


5. まとめ|外科矯正と通常矯正の違いを理解しよう

 

外科矯正は、顎の骨格を手術で調整し、噛み合わせと顔のバランスを整える治療
通常の矯正では対応できない顎のズレ(受け口・出っ歯・顔の非対称など)を改善
術前矯正・手術・術後矯正を含め、2~3年かかるが、根本的な改善が可能
顎変形症と診断されると、健康保険適用で治療費を抑えられる場合がある

「歯並びだけでなく、顔のバランスや噛み合わせも気になる…」という方は、一度歯科・口腔外科で 外科矯正の適応があるか相談してみましょう!

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