インビザラインGoでどこまでできるか?
インビザラインGoでどこまで矯正治療ができるか?
インビザラインGoは大臼歯を動かさないため難しい症例には不向きです。
また、20ステージまでのマウスピース矯正なので、歯を動かす量には限界があります。
それではインビザラインGOでどれぐらいの矯正が可能でしょうか?
実際にクリンチェックで解説します。
当院のマウスピース矯正のページはこちらです。
インビザラインGO
インビザラインGOのシステムでは歯を動かせる範囲は上記のようになっています。
ですが、これを見てもあまりイメージがつかないと思います。
そこで、実際のクリンチェックで解説をしていきます。
クリンチェックその1
このケースでは上顎前歯が翼状捻転(外に開くように捻じれている)しており、下顎の歯に比べ上顎が前に出ています。
一般的なワイヤー矯正では上顎の左右第1小臼歯を抜歯し、
上顎前歯を後方に下げる方法が一般的でしょう。
また、大臼歯を動かすことができるインビザラインであれば上顎の臼歯を奥に下げ、
下顎に臼歯を前に出すことで歯並びを改善できます。
奥歯を動かすことのできないインビザラインGOでは非常に難しいケースであると言えます。
では、インビザラインGoではどのように歯が並ぶでしょうか?
歯を抜かなくても、大臼歯を動かさなくても上顎の前歯の突出度が改善されていることがわかります。
IPR(歯と歯の間を削る)を左右第2小臼歯間すべてに行い、削る量を0.5mmに設定しすることで5,5mmのすき間を作り出しています。
このすき間を利用することで上顎前歯部を後方に移動させています。
また、前歯に角度を変えることで歯並びを改善しています。
これはインビザラインGoで動かすことのできる最大の移動量です。
どうでしょうか?
かなり改善できているのではないでしょうか?
制限の多いインビザラインでも矯正方法を工夫するとこれだけ歯を動かすことが可能です。
もちろん抜歯は行っていません。
さらにこのケースでは16ステージの治療計画となっています。
マウスピースの装着時間および歯の動き方にもよりますが、最短で16週間(4か月)で矯正治療が終わります。
インビザラインGOはインビザラインに比べて治療費も安く、矯正期間もかなり短くなります。
よりきれいに歯を並べるならインビザライン
手軽に矯正治療を行うならインビザラインGO
最終的なゴールをどのように設定するかで矯正システムを選んでいきましょう。